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掲載日:25.04.02
日野自動車など3社/苫小牧港でコンテナヤード内横持トレーラー運行の高度化の実証実験
苫小牧栗林運輸(本社=北海道苫小牧市)、日野自動車と三井E&S(本社=東京都)は、国土交通省の令和5年度港湾技術開発制度である「コンテナヤード内横持トレーラー運行の高度化に関する技術開発」の実証実験を1月11~13日に苫小牧港東港区苫小牧国際コンテナターミナルで実施しました。
港湾では、労働力不足の深刻化に加え、作業者の高齢化も進行しており、労働環境の改善、安全性の向上、さらには次世代を担う若い働き手の確保が必要になっています。こうした課題解決に向け、苫小牧港での港湾物流を担う苫小牧栗林運輸、車両を提供する日野、コンテナターミナルマネジメントシステムを構築する三井E&Sの3社は、船から降ろしたコンテナの蔵置場所までの運搬および、蔵置場所から船積み場所までのコンテナ運搬を行う横持ちトレーラーの運行を高度化する実証実験を行いました。
現在、港ではドライバーが紙の指示書に基づき車両運行を行っていますが、実証実験では運転補助機能付きの横持ちトレーラーが、ターミナルオペレーションシステム(TOS)からの作業指示を受けて運行されました。乗務員は作業負担が軽減され、走行時の安全確保に集中することができました。
実証実験の検証項目は、①TOS、車両管制システム、車両のデータ連携、②ガントリークレーンやRTG(コンテナヤード内でコンテナの運搬を行うクレーン)など港湾資機材への正着連携、③車外からの車両管制端末による車両前後調整やコンテナ向きの違いに対応する車両転回など実オペレーションに即した運用です。
運転補助機能付き車両は、大型トラック「日野プロフィア」をベースにGNSSデータや複数の3DLiDAR、白線検知カメラなどの運転補助機能を搭載しています。これらを複合的に活用することで、刻々と変化する港湾の環境においても、自己位置把握や港湾機器への正着を可能とするものです。
港湾資機材に正着する車両