物流現場訪問:
掲載日:25.03.05
UD本社工場/物流業の担い手確保
~退職予定自衛官を対象に大型トラック運転体験会を実施~
国土交通省、関東運輸局埼玉運輸支局、埼玉県トラック協会は、2月5日、埼玉県上尾市のUDトラックス本社工場内のUDエクスペリエンスセンターで、自衛官を対象にした大型トラック試乗を開催しました。関東エリアで自衛官を対象とした運転体験会は初となります。
〇トラックドライバー担い手確保対策
国土交通省、防衛省、全日本トラック協会などは、2024年6月に、自動車運送業等における人材確保と退職予定自衛官の円滑な再就職支援に関する取り組みについて連携を強化することを申し合わせています。今回の運転体験会はその活動の一環として実施されました。埼玉県内の陸上自衛隊駐屯地と航空自衛隊基地に所属する退職予定の現役自衛官18人が参加しました。最新トラックへの試乗と物流業界の現状の解説を行い、退官後の新たな道として物流業への再就職を促しました。
埼玉運輸支局の團村聡支局長は、「本日は国民の生活を支える物流業を、身近なものとしてもらいたい」と呼びかけた後で、国交省が推進する物流への取組みを紹介し、埼ト協は物流業へ転職したドライバーの動画を上映しました。
続いて、試乗に使用するUDトラックス製「QUON」の機能説明を行いました。ミッションをクラッチ操作なしのAT感覚で操作できる電子制御式マニュアルミッション「ESCOT」、油圧式ステアリングギア上部に搭載した電気モーターによる支援機能「UDアクティブステアリング」などの機能を紹介しました。UDトラックスの廣田雄一マネージャーは、「QUONは、大型トラック運転のイメージを良い意味で壊す目的で開発した」とアピールし、最新テクノロジーによる安全性や運転操作性を強調しました。
試乗会は、3人1グループで、計8グループ80分間実施されました。車両重量と荷物の総重量20トンのQUONに乗り込み、外周コースを時速約60kmの速度で3周走行した後、3本のパイロンを左右交互に車体を操るスラローム走行で、QUONの性能を試しました。
参加した自衛官は大型免許所持者で、大型トラックは業務上で日々使用しているといいます。自衛隊を退官した後に第2の人生としてトラックドライバーへの興味を持つ人が集まりました。自衛隊埼玉地方協力本部埼玉地域援護センター 小田林朗友センター長は「物流業は、長時間労働などネガティブイメージが強いが、免許の資格を活かしながら、仕事ができる環境が整っていることがわかった」と話しました。QUONの試乗について「少し慣れれば運転しやすかった。ステアリングが軽く、ディスクブレーキ特有の急激な制動力ではなく、じんわり効くために人にも荷物にもやさしい」と評価しています。
また、試乗会と並行して、トラック事業者による個別企業説明会も開かれました。埼玉を地場とする運送会社6社がブースを構え、会社概要や実際の業務などをアピールしました。参加者から熱心な質問が飛び交いました。
UDエクスペリエンスセンターの外観
團村聡 埼玉運輸支局長
試乗前のミーティング
QUONのドライバーズシート
自衛官がドライバーズシートに着席
多くの参加者が訪れた個別企業説明会