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掲載日:25.02.05
企業間取引コールドチェーン/ISO規格(ISO31512)が発行
~日本の国際競争力強化
国際標準化機構(ISO)において、企業間取引のコールドチェーン物流サービスに関する国際規格(ISO31512)が最終投票において全会一致で可決され、12月6日に正式に発行されました。
ISO31512は、企業間(BtoB)取引のコールドチェーン物流サービス(低温保管サービス(冷蔵・冷凍保管)、低温輸送サービス(冷蔵・冷凍輸送))において、運送事業者および倉庫事業者が適切な温度管理を実現するための要求事項を定めています。
本規格は、コールドチェーン物流サービスに関する技術委員会(ISO/TC315)において、わが国が議長国としてISOでの議論を主導したものです。
2020年5月に小口保冷配送サービスに関する国際規格(ISO23412)が発行されており、これで「BtoB」、「BtoC」ともにISO化されたことになります。
ISO規格が特にアジア諸国で普及することにより、日本の物流事業者のサービス品質が適切に評価され国際競争力が強化されるほか、日本の農林水産物・食品の輸出拡大、各国コールドチェーン市場の健全な育成に寄与することが期待されます。