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掲載日:25.01.08
国交省/日-欧間BCPルートの実証輸送~中央回廊5件を選定
国土交通省は、「中央回廊に関する実証輸送」の参加事業者を公募した結果、7件の応募の中から5件を選定しました。この実証輸送では、安定的なグローバルサプライチェーンの確保に向けて、リスクが存在するロシアおよびスエズ運河を経由せずに、従来の日~欧間の海上・航空輸送ルートのBCPとなり得る代替的な輸送オプションとして、アジアと欧州を結ぶ中央回廊(中国、中央アジア、コーカサス、欧州間をトラック・鉄道・水運でつなぐ物流ルート)の利用可能性を検証します。
日本からトルコ向けが2件(豊田通商:名古屋発の自動車部品輸送、GreenWorldGroupロジスティクス:博多発の雑貨・生活用品輸送)、イタリア向けが1件(東洋トランス:名古屋発の塗料原料輸送)、ドイツ向けが1件(GreenWorldGroupロジスティクス:博多発の雑貨・生活用品輸送)、フランス向けが1件(豊田通商:名古屋発の自動車部品輸送)です。
なお、国交省は、同様の「国際物流の多元化・強靭化に向けた実証調査」について、パキスタンのカラチ港からアフガニスタンを経由して中央アジアと日本とつなぐルート、北米ミニランドブリッジ(海運・内陸鉄道)を利用した日本と欧州をつなぐルート、南シナ海を迂回して日本とASEANをつなぐルートなどを対象に公募を行いました。