物流現場訪問:
掲載日:25.01.08
川崎で安全パトロール/NX商事の物流現場を訪問~労働災害防止の好事例を公表
神奈川県の川崎南労働基準監督署(渋谷勇一署長)と陸上貨物運送事業労働災害防止協会(陸災防)神奈川県支部川崎南分会(会長=高橋浩治川崎運送社長)は12月2日、NX商事ロジスティクス・サポート事業部川崎LSセンター(川崎市川崎区田辺新田)を訪問し、「令和6年度荷役作業合同安全パトロール」を実施しました。
〇2024年問題の対応で予約システムを導入
同パトロールは、行政機関と労働災害防止団体が協力して労働災害防止に取り組んでいることを管内事業場に広く周知するとともに、好事例を公表することにより、管内事業場の荷役作業における労働災害防止の取組を促進し、労働災害の減少を図ることを目的に実施されました。川崎南労基署管内には、東扇島地区などに多くの陸上貨物運送事業の事業場があり、トラックの荷台等における荷役作業中の墜落や転倒、はさまれなどの労働災害が多発していることから、陸災防と合同で、労働災害防止の取り組みを確認しました。
今回訪問先となったNX商事の同センターは、機械装置などの大型重量物の梱包を主体とした作業を行う事業場で、さまざまな形状の大型荷物が搬入され、梱包作業完了後に出荷しています。
大型重量物のトラック荷台からの荷降ろしや梱包後の積込み作業は、フォークリフトやクレーンを用いて行っています。この事業場では、荷役作業における運送会社との役割分担が明確になっています。2024年問題などの対応のために車両予約システムを導入して、搬入時間を明示し荷待ち時間を大幅に削減し、荷役作業の効率化を図っています。
事業場内の視察を終えて、渋谷署長は「全体的に管理は良好だった。とくに、予約システムやICタグの導入など、うまくテクノロジーを活用して作業者の作業の機会を減らしている。当然、労働災害のリスクの削減につながる。トラック運転者の荷待ち時間の短縮にも引き続き取り組んでもらいたい」と話しました。
髙橋会長は「安全第一という話を聞いたが、整理整頓されたきれいな職場を見て納得した。安全のために何をしなければならないか、という探求心を皆がもって仕事をされているのを感じた。すばらしいこと」と述べました。
現場視察に臨む高橋浩治会長(左)と
渋谷勇一署長
整理整頓された作業場に感心
貨物は梱包を終え、海上コンテナに
積み込まれ出荷される
車両予約システムを説明する
横澤圭彦川崎LSセンター長