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掲載日:25.01.08

日本通運/「モーダルシフト優良事業者大賞」表彰で大賞を受賞~4つの取り組みが賞を獲得~

 NIPPON EXPRESSホールディングスのグループ会社、日本通運は、日本物流団体連合会(物流連)主催の第1回モーダルシフト優良事業者大賞表彰で4つの取り組みが大賞と奨励賞を受賞し、12月9日(月)に表彰式が行われました。


(左:日本物流団体連合会 真貝会長 中央:コクヨロジテム 松浦社長 
右:日本通運 加藤取締役常務執行役員)


【大賞】
案件名千葉県松戸市~佐賀県三養基郡基山町のコクヨ様の自動車輸送を海上輸送に全量転換
受賞者コクヨロジテム、日本通運
概 要関東~九州区間をトラック輸送から海上輸送へモーダルシフトし、効率化・省人化と、輸送品質の向上、環境負荷の低減を実現。
トラック輸送の際は滋賀地区で中継輸送を行っていたが、海上輸送にモーダルシフトしたことで中継輸送が不要となった。また、荷量に応じて海上12ftコンテナとシャーシを柔軟に使い分けることが可能となり、繁忙期の輸送能力向上にもつながった。積み荷をバラ積みからパレット積みに切り替えたことで、荷役時間を含めたドライバー拘束時間と荷物のダメージリスクの低減も実現。関東~九州の長距離区間でのモーダルシフトにより、CO2排出量削減に大きく貢献した。今回の取り組みを機に、他方面でのモーダルシフト拡大に向けて検討していく。

【奨励賞】
案件名アルミサッシ製品の熊本県八代市~埼玉県加須市向け海上輸送
受賞者YKK AP生産本部九州製造所、日本通運
概 要熊本県~埼玉県区間を、トラック輸送から海上輸送へモーダルシフトした。
物流2024年問題によるトラックドライバー不足への対応として、継続的な海上輸送による輸送品質確保に向けて取り組んだ。関係各者間での綿密な連絡体制を構築したことで、トラック輸送と同等のリードタイムである集荷日から3日目の配達を維持したままモーダルシフトを実現した。これにより、環境負荷の低減、ドライバーの運転時間削減につながり、社内におけるモーダルシフト推進への意識が高まった。

案件名神奈川県~福岡県の大型装置の拠点間輸送を内航船輸送に転換
受賞者日本通運
概 要神奈川県~福岡県区間を、トラック輸送から海上輸送へモーダルシフトした。
物流2024年問題により長距離輸送トラックの手配が困難となること、環境対策への取り組みの二点が顧客の課題となっていた。そこで、従来は顧客の部門ごとに貸切トラックで輸送していたものを、トレーラーに集約してRORO船を利用し、海上輸送にモーダルシフトした。また、ミルクラン方式の配送を採用した輸送スキームを提案し、荷役回数を増やすことなく運行車両台数の削減を実現。これをきっかけに顧客内での連携・協働が進み、内航船スケジュールに合わせた荷揃いが可能となり、さらなる業務効率化につながった。

案件名愛知県~福岡県の自動車用塗料の鉄道モーダルシフト(ISOタンク利用)
受賞者日本ペイント・オートモーティブコーティングス、日本通運
概 要愛知県~福岡県区間を、トラック輸送からISOタンクを利用した鉄道輸送へモーダルシフトした。
同取り組みは、環境負荷低減および物流2024年問題への対応に向けてスタートさせた。自然災害等による鉄道輸送障害に対応するためのリードタイム設定およびBCP対策を策定し、鉄道での安定輸送を可能にした。これをきっかけに、物流2024年問題に対応する輸送力確保、他路線への普及にむけて更なる検討を進めていく。