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掲載日:24.12.04
NX総研短観/国内向け出荷量「荷動き指数」はマイナス15、マイナス2ケタ台は7四半期連続。10~12月見通しは若干改善へ
NX総合研究所は、「企業物流短期動向調査」(NX総研短観、9月調査)の結果を公表しました。国内向け出荷量「荷動き指数」の7~9月実績はマイナス15となり、指数値は前期より3ポイント低下しました。荷動き指数は2023年1~3月期以降7四半期連続でマイナス2ケタ台となり、低迷が続いています。10~12月見通しは8ポイント上昇してマイナス7と改善を見込んでいるものの、下振れの可能性もあるとみています。
国内向け出荷量の「荷動き指数」を業種別にみると、7~9月期実績は精密機械のみ±0となり、繊維・衣服、木材・家具、窯業・土石、鉄鋼・非鉄、電気機械は20を超えるマイナスとなりました。10~12月見通しは、食料品・飲料がプラス9、精密機械がプラス13、生産財卸がプラス8とそれぞれプラスに転換しますが、それ以外の業種はマイナスが続くとしています。
輸出入貨物量の「荷動き指数」は、指数値は引き続き全輸送機関でマイナスながら、10~12月見通しは輸出を中心に3機関で上昇と改善の動きがみられます。外貿コンテナ輸出は、北米向けがマイナス3、欧州向けもマイナス5まで回復するとみています。外貿コンテナ輸入は北米発、欧州発ともに2ケタのマイナスが続きますが、アジア発がマイナス6まで回復するとみています。国際航空は、輸出入ともに2ケタのマイナスが継続する見通しです。
在庫量と営業倉庫保管量の「動向指数」は、10~12月見通しで原材料在庫量、製品在庫量、営業倉庫保管量のいずれも総じて上昇しており、在庫調整に足踏みがみられます。
物流コスト割合の「動向指数」は、業種全体で7~9月実績がプラス47、10~12月見通しがプラス48と高止まりが続きます。