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NXトピックス:
掲載日:24.12.04

NXHD/日本通運と大成建設が取り組む「建設副産物巡回回収システム」が、「令和6年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」において内閣総理大臣賞を受賞

 NIPPON EXPRESSホールディングスのグループ会社である日本通運と大成建設が協働で進めている「建設副産物巡回回収システム」の活動が、令和6年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰「内閣総理大臣賞」を受賞しました。


(左:大成建設 安田利文 サステナビリティ経営推進本部長
右:日本通運 杉山千尋 副社長執行役員 営業戦略本部長)



同表彰は、3R(リデュース:発生抑制・リユース:再使用・リサイクル:再生利用)に率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績を上げている者を表彰することにより、循環型社会の推進を図ることを目的としています。
今回の受賞は、大成建設が2014年から継続的に取り組んできた不燃系建材端材の再資源化への取り組みを発展させ、2023年からの日本通運との協業により、再資源化量の拡大と荷量確保による安定運用体制を確立し、建設業全体への普及を進めたことが評価されました。また、同システムの導入により運搬効率を向上させ、運搬コスト及びCO2
排出量を大きく低減した点もあわせて評価されました。

【受賞テーマ】
「建設副産物巡回回収システムの構築による建材サーキュラーエコノミーの実現」



【取り組みの概要】
 従来、建設現場から排出される建材端材は、多種多様で混合廃棄物になりやすく、分別やリサイクルが困難でした。
 また、個々の現場から再資源化施設へ運搬する場合、運搬コストが高く、CO2排出量も増加するという課題がありました。
 これまで埋め立て処分をしていた建材端材の一部を、広域認定制度(※)を活用して建材原料としての再資源化を推進するため、大成建設と日本通運は、複数現場を同一車両で巡回回収し品目ごとの再資源化施設にまとめて二次輸送できる「巡回回収システム」を開発し、建設現場から排出される廃棄物のリサイクルを効率よく行うことを可能としました。
 回収時に「NRBOX」という観音開きタイプのかご台車を使用し、積み込み時に中身が一目で分かるようにしたことで、品目ごとに確実に分別することができ、建設現場での管理・回収が容易になります。「NRBOX」は、そのままトラックに積み込めるため、異なる品目の建材端材を一つの車両にまとめて運搬可能となり、積載率が向上します。
 また、建材端材の受け入れ工場への配送には製品納品車の帰り便を利用することで、更に輸送効率の向上が可能です。


 今後は、回収エリアの拡大、対応品目や建材メーカーの追加、モーダルシフトによる遠距離運搬など、さらなるシステムの充実を図り、建設業界の建材サーキュラーエコノミー推進を目指します。大成建設と日本通運は、今後も建設業界と物流業界における環境負荷の低減を進めるとともに、省資源・循環型社会の構築に積極的に取り組み、持続可能な社会の実現を目指していきます。



※広域認定制度:建材メーカー等が環境大臣の認定を受けて自社製品が廃棄物となったもの(製品端材等)を広域的に回収し、製品原料等にリサイクル又は適正処理する制度