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掲載日:24.11.06
三菱ふそう/電気小型トラックを用いた停車中ワイヤレス充電の実証試験を実施
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、電気小型トラック「eCanter」を用いた停車中ワイヤレス充電の実証試験を、ダイヘン(本社=大阪市)および三菱総合研究所と共同で2025年に実施します。
同実証は、環境省の「令和6年度運輸部門の脱炭素化に向けた先進的システム社会実装促進事業」に採択されました。検証内容をもとに商用電気自動車(EV)の利用者が参照できる導入ガイドラインを発行し、ワイヤレス充電システムの社会実装を支援することが目的です。
同実証では、ダイヘンが開発した停車中ワイヤレス充電システムを用い、「eCanter」にワイヤレス充電向け装備を施した上で、公道走行と停車中ワイヤレス充電を組み合わせて行います。三菱総研は、ワイヤレス充電システムの社会実装を実現するため、産学官と連携して法整備やビジネスモデルの構築等を推進します。ダイヘンと三菱総研はワイヤレス充電システムの実用性やEVトラックへの適合性、普及に向けた課題などを検討します。MFTBCは「eCanter」のワイヤレス充電への可用性などを検証します。
ワイヤレス充電は、従来の充電設備のようなケーブルを使わず、「車両を停めるだけ」で車載バッテリーを充電する技術です。車両に受電コイルを装着し、車載バッテリーと接続します。そのうえで、ワイヤレス充電システム内で発生させた電力を、送電コイルから車両の受電コイルへ伝送することで、車両のバッテリーが充電されます。
同システムは、ケーブルを必要としないため、従来の充電設備と比較してより柔軟な充電スペースの計画が可能です。充電ケーブルの脱着の手間が省けるため利便性向上のほか、ケーブル管理が不要になることで安全性と業務効率の向上も見込まれます。
停車時ワイヤレス充電の仕組み(イメージ画像)