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掲載日:24.11.06

国交省/加工食品の物流標準化、実装に向けデータ連携~納品伝票など4項目で

 国土交通省は、2020年3月に策定した「加工食品分野における物流標準化アクションプラン」の第4回フォローアップ会を10月1日に開催し、①パレット、②納品伝票、③コード体系・物流用語、④外装表示・サイズの各項目に関する取り組み状況を報告しました。
 パレットの標準化に関しては、パレット標準化推進分科会が本年6月にまとめたロードマップに沿って、2026年度を目標年次として、発着荷主はパレットの仕分け・回収作業の主体の明確化を、運送・倉庫事業者は標準仕様パレット導入の推進および荷主への積極的な提案を、レンタルパレット事業者は共同プラットフォームの社会実装に向けた検討を進めています。30年度にレンタルパレット保有数量に占める標準パレット(11型)の割合を現状の76%から85%以上へ、レンタル事業者間で共同回収を行う拠点数を400カ所以上設置するKPIを掲げています。
 納品伝票の標準化については、SIPスマート物流の取り組みの中で「納品伝票エコシステム」を開発し、実装に向け取り組みを進めています。納品データの電子化については、卸~小売センター間は構築されているものの、メーカー~卸・小売センター間が課題です。本年2月に菓子・加工食品・日用品を対象にセブン・イレブンの物流センターでASNデータを送信する実証実験を実施し、実用化に向かえる状況となっており、今後は賞味期限情報との連携も進めます。
 コード体系の標準化については、DPC(データ・プラットフォーム・コンストラクション)協議会を発足。3つの検討チームを立ち上げ、現在ASNデータのレベルを整理中です。ASNデータをどのタイミングで送信するのかなど運用ルールも構築中です。メーカー・卸間では伝票レスに向けたメッセージ項目の見直しを検討しています。
 外装サイズ・表示については標準化が完了しており、表示に関しては全商品への実装を、サイズは標準ユニットロード同士の共同物流を推進しています。