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掲載日:24.11.06

国交省/自動物流道路、事業運営モデルの検討に民間企業の提案募集へ

 国土交通省道路局は、10月3日に「第6回自動物流道路に関する検討会」を開催し、自動物流道路の構築に向けて、民間企業を主体とした事業運営モデルを検討するため、事業スキームや技術開発などに関し、マーケットサウンディングの手法で意見を募集することにしました。
 マーケットサウンディングとは、プロジェクトの構想段階で民間から市場性やアイデアを求め、参加しやすい公募条件を設定する手法で、都市開発などで用いられます。
 サウンディングに当たり、自動物流道路の事業概要を示しました。対象区間は全体として東京~大阪間とし、第1期区間として大都市近郊の特に渋滞が発生する区間と設定しました。既存の道路空間(中央帯、路肩・のり面、地下)を活用するとともに、自動物流道路と直結する拠点を8カ所以上(各県1カ所以上)設置します。具体的には、東京、神奈川、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、大阪の8都府県で、拠点は新たに整備するケースと民間の物流拠点を活用するケースがあります。
 搬送手法は、時速30kmによる無人化・自動化された輸送で、走行車線に加えバッファリングレーンを設けます。バファリングレーンにて貨物の仕分け、保管、時間調整の機能を担い、荷待ち時間や荷待ち車両スペースの削減、拠点における保管スペースの削減などの効果を発揮します。
貨物の規格は、パレタイズされた貨物のイメージで、11型パレットを用います。高さは1800mmまで、重量は1トンまでとします。積み替えが自動化できるよう要件を定めます。
サウンディングにより事業スキーム、技術開発(インフラ、輸送機器、拠点など)などの提案、追加すべき業務などの意見を11月末まで募集します。サウンディング実施後も議論を重ね、必要となる制度設計、社会実験の実施方針などを内容とする最終とりまとめを行い、2027年度に実証実験、2030年代半ばの運用を目指します。