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掲載日:24.10.02

三菱重工業/キリングループと共同実証~入出庫と荷積み・荷降ろしの自動化へ

 三菱重工業は、キリンビバレッジおよびキリングループロジスティクスと、飲料倉庫への入出庫、トラック荷積み・荷降ろしの自動化に関する要素技術の確立を目的に、8月から共同実証を開始しています。
 横浜・本牧で運営するものづくりの共創空間「Yokohama Hardtech Hub(YHH)」内の実証施設「LogiQ X Lab(ロジックス・ラボ)」やキリングループロジスティクスの拠点などで共同実証を進め、2026年3月までに完了する予定です。
 同実証では、研究開発を進める「∑SynX(シグマシンクス)」を適用した「かしこく・つなぐ」ソリューションの一環として、ΣSynXの搭載を目指して開発中の新型無人フォークリフトを活用し、倉庫作業での適切な荷揃え、配置替えや保管状況に応じた走行ルート変更、高効率の保管方法など、柔軟な自律運転や安全な人機協調作業を実現するべく要素技術の確立を目指します。将来的にトラックの荷降ろしから倉庫内荷役、トラックへの荷積みに至るまでの一連の荷役作業を自動化することを目指す考えです。
 三菱重工業では、従来の物流倉庫作業を「ピッキング」「入出庫」「トラック荷積み・荷降ろし」の3領域に分けて自律化・知能化する取り組みを順次進めています。倉庫内荷役であるピッキングに引き続き、物流の倉庫作業でも「かしこく・つなぐ」ソリューションの実装を進めるべく開発、検証を推進していきます。
 同社とキリングループは、22年11月から23年6月にかけて自動ピッキングに関する共同実証を実施し、物流現場への実効性が検証されたことから、24年12月よりキリングループの海老名物流センター(神奈川県海老名市)で「自動ピッキングソリューション」を稼働する予定です。


∑SynXを適用した「かしこく・つなぐ」ソリューション