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掲載日:24.10.02
物流テック企業4社/物流倉庫の自動化ソリューションのデモ見学会開催
ギークプラス、プラスオートメーション、アイオイ・システム、東芝テックの物流テック企業4社の共催によるデモ見学会が8月2日に開催されました。物流の2024年問題の解決策の一つとして物流倉庫の自動化への期待が高まるなか、デモ見学会では、4社がそれぞれ連携する物流自動化ソリューションが実演で紹介されました。ギークプラスが運営する相模原LaaSセンター(神奈川県相模原市)で行われました。
ギークプラスは、同社のAGVと各社の製品を組み合わせることで、1社だけでは解決できない顧客の課題を解決できるソリューションを提供しました。実際の製品の組み合わせを紹介し、自動化のヒントとして示しました。
プラスオートメーションは、「ここでしか見られない保管+仕分けソリューションの組み合わせ」t-Sortを紹介しました。ピッキングと仕分け工程を効率化するものです。PopPickと連携してピッキング効率がさらに向上し、より高い省人化効果を実現します。
アイオイ・システムは、AGVが搬送する棚から商品をピッキングする際に、プロジェクターで作業指示を表示し、ポカよけ機能で誤りを事前に検知する作業支援システムです。プロジェクターで作業指示を出せるプロジェクションピッキングシステムを利用することで、各社の製品と組み合わせ、ピッキング作業の課題を解決します。
東芝テックは、AGV×RFIDを組み合わせた自動棚卸ソリューションを紹介しました。商品が入った保管棚をAGVが持ち上げ、RFIDリーダが配置されたゲート内に搬送します。保管棚が到着した後、アンテナから電波が放出され、ゲート内で棚を回転させることによりRFIDの読み取り精度を担保します。商品に貼られたタグを読み取った後、保管棚は自動で本来の位置に戻ります。このAGVを活用した無人一括読み取りによる完全自動棚卸は、生産性の約50倍向上を体感できます。
「倉庫の歩く作業をゼロにし、ピッキング効率は3~5倍に向上する。シンプルな作業とビジネスの成長に合わせて拡大縮小できるのも利点」(嶋田由香里ギークプラス執行役員営業本部長)と話しています。
ビジネスの成長に合わせて拡大縮小を
保管+仕分けのソリューション
ピッキングと仕分けが1カ所で対応
完全自動棚卸で生産性約50倍向上