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NXトピックス:
掲載日:24.10.02

NXグループ/BIツール導入でDXの推進を加速~約200件のDX案件を可視化、業務効率化と事業の競争力を強化

 NIPPON EXPRESSホールディングスは、BI(ビジネスインテリジェンス)ツール(※)を活用し、NXグループ内のDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する案件を可視化しました。BIツールを活用することで各案件の進捗状況、生産性向上効果、利益への貢献度等を把握し、タイムリーかつ効果的に先端技術の導入やグループ内への水平展開を実施することが可能になりました。



【背景と経緯】
 近年、物流を取り巻く環境においては、少子高齢化やECの急激な発展による荷物量の増加、2024年問題に起因するトラックドライバー不足など、多くの課題を抱えています。またAI/IoTなどによるデジタル革命や新しい生活様式など、物流の在り方の変革が求められています。
 このような社会課題や新たなニーズに対応するため、NXグループでは、DXを重要課題(マテリアリティ)を推進するためのエンジンの一つと位置付け、デジタルを活用し業務を効率化・省人化する「デジタル化」と、未来の柱になり得る事業領域の「DX」を進める、両利きの「DX 戦略」を描いています。
具体的な取り組みとして、フォークリフトの自律遠隔搬送ソリューション、「e-NX Quote」(オンラインの運賃見積もりサービス)、「NX-Green Calculator」(CO2排出量計算ツール)など約200件のDX案件を推進しています。従来は、これらの案件の詳細や進捗状況を把握するために多くの労力・時間を必要としていましたが、新たなBIツールを開発することで、データの収集・蓄積・可視化をより効率的に実施することが可能になりました。

【実施内容】
 DXに関する案件を把握するため、NXグループは独自のBIツールを開発しました。同システムを活用し、各案件を「テーマ探索」から「実用化・事業化」までのステージに分けて可視化することで、それぞれの進捗状況に合わせたDX推進が可能になりました。「テーマ探索」、「案件化」、「仮説立案」など初期段階の案件には先端技術等の導入を推進し、「実用化・事業化」の段階の案件は、NXグループ各社への水平展開を実施します。



 各ステージにおける生産性向上や利益への貢献度をリアルタイムで把握し、状況に応じた迅速な意思決定により事業の競争力を高めます。また、可視化されたデータをNXグループ内で共有することで、さらなるDXの推進を加速します。

(※):企業が蓄積する様々なデータを収集・蓄積・可視化して経営判断に活用するためのソフトウェアのこと。