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掲載日:24.07.03
ファミリーマート/飲料水の輸送を3地域向けで鉄道輸送にシフト~CO2排出量最大30%削減
ファミリーマートは、物流2024年問題および環境負荷低減に向けた取り組みとして、プライベートブランド「ファミマル新潟県津南の天然水」(370ml、600ml)の物流センターへの納品の一部を、トラック輸送から鉄道輸送へ切り替えます。
新潟県津南町にある製造工場から全国の物流センターへ主に大型トラックにより輸送していますが、長距離輸送の労務管理やトラック運賃の上昇などが課題でした。そこで、鉄道用コンテナへの積込方法や輸送時の製品への負荷検証を重ねた結果、効果が得られる物流センター4カ所(青森市、秋田市、静岡市、静岡県吉田町)を選定し、鉄道を活用したモーダルシフトの取り組みを開始しました。
南長岡駅までトラック輸送し、トラックから鉄道コンテナに積み替えて3地域の貨物駅へ鉄道輸送します。東青森駅、秋田貨物駅、静岡貨物駅に到着後、トラックに積み替え輸送します。
CO2排出量はトラック輸送時と比較して約30%削減、輸送コストはトラック輸送時と比較し最大10%削減の効果があります。
同社は、物流2024年問題に対し、AIを活用した配送シミュレータの自社開発、コカ・コーラボトラーズジャパンと店舗配送トラックの共同利用、ローソンと東北地方の一部で共同輸送、冷凍センターでの曜日別配送、常温配送でのカゴ車納品拡大に取り組んでいます。