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掲載日:24.07.03

国土交通省/海運モーダルシフトの優良事業者22件46社を選定

 国土交通省は、海上輸送へモーダルシフトし、環境負荷の低減に特に貢献したと認められる優良事業者22件46社を選定するとともに、このうち特に革新的な取り組みを行った1件3社に「海運モーダルシフト大賞」を選定しました。
 大賞は、ダイキン工業(荷主)、下関三井化学(荷主)、活材ケミカル(物流事業者)の3社が連携した取り組みが受賞しました。これまで廃棄していたフッ素系産業廃棄物をリサイクル化し再利用する「海運による静脈物流」を実現しました。再資源化した再生蛍石を海上輸送するための専用大型コンテナ(21トンまで積載可能)を開発し、大ロット化による輸送頻度の削減や作業性向上によるコンテナ物流体制を構築しました。リサイクル輸送では異例の1000kmを超える長距離輸送(茨城県神栖市~山口県下関市)を実現、陸上輸送との比較でCO2排出量の69.2%を削減しました。
 優良事業者は、総貨物量の50%以上を海上輸送し、陸上輸送の場合と比べてCO2排出量を15%以上削減した事業者が選定されます。名鉄運輸は、一般雑貨(年間4000トン)の千葉県野田市から札幌市までの陸送の一部を海上輸送(大洗港~苫小牧港)に全量シフト(CO2削減率69.0%)しました。キリングループロジスティクスは、長野県松本市から北海道北広島市までの飲料(年間2706トン)の陸送の一部を海上輸送(新潟港~小樽港)に全量シフト(CO2削減率65.0%)しました。花王と日本通運は、家庭用洗剤の和歌山市から関東各地までの陸送の一部を海上輸送(和歌山下津港~千葉港)にシフト(CO2削減率15.9%)しました。久留米運送は、混載品の大分市から神奈川県伊勢原市までの陸送の一部を海上輸送(新門司港~横須賀港)にシフト(CO2削減率22.9%)しました。