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掲載日:24.07.03

NEDO/長距離物資輸送用無人航空機の開発・実証に着手
~50kgの物資を最大1000km輸送実現へ

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、政府の経済安全保障重要技術育成プログラムの一環として「長距離物資輸送用無人航空機技術の開発・実証」の研究開発に着手します。30~50kg程度の物資を最大1000km輸送できる垂直離着陸可能な無人航空機(VTOL機)の実現に向けて技術開発と実証を進めます。事業の成果として、離島間や洋上インフラへの物資輸送などで無人航空機の活躍が期待されます。
 採択テーマは「ハイブリッドVTOL機の技術開発と実証」です。研究開発期間は2028年度までの5年間、予算は50憶円です。無人移動体製造のコントレイルズ、金沢工業大学、ヤマハ発動機など7機関が実施主体となります。
 長距離物資輸送の要件を満たすため、水素や持続可能な航空燃料(SAF)といった代替燃料で運用可能なハイブリッド動力システム、高出力モーター、軽量構造技術などの要素技術を開発し、これら技術を統合した試験機で地上試験・飛行試験や、将来的な安全認証取得を見据えた評価試験を行います。
 これにより、離島間や船舶・洋上インフラへの物資輸送、送電線やパイプラインなど広域インフラ設備の点検、海上や山岳地域における要救助者の捜索、災害時の被害状況調査などで無人航空機が活躍する社会の実現を目指します。
 経済安全保障重要技術育成プログラムは、日本が技術的優位性を高めるため、先端的な技術の研究開発から技術実証まで国が強力に推進するために創設されました。事業期間は22~31年度です。