物流用語に強くなろう:
掲載日:17.11.21
LPI(Logistics Performance Index)
世界銀行が2年に1回まとめる「物流パフォーマンス指標」のこと。最新版は2016年6月28日に発表され、ドイツが2期連続1位、最下位はシリアの1.60でした。
世界160カ国を対象に、①通関手続きの効率度②インフラの質③輸送価格競争力④物流サービスの品質⑤スケジュールの達成度⑥荷物追跡能力の6つの項目について評価。
評価は国際貨物輸送事業者協会(FIATA)の協力を得て、1200を超える物流事業者からのアンケート調査および時間・コスト・貿易手続きなどの定量的データをもとに、世界銀行の貿易担当チームが作成しています。
評価5が最高で、2016年調査では1位のドイツが4.23、以下ルクセンブルク、スウェーデン、オランダ、シンガポール、ベルギー、オーストリア、イギリスと、シンガポール以外は欧州勢が上位を独占しています。
日本は3.97で12位。前回より2つランクを落としました。
アジアは、韓国24位、中国27位、マレーシア32位、タイ45位、ベトナム64位、カンボジア73位、ミャンマー113位、ラオス152位などとなっています。
上位15カ国は2010年以降ほとんど入れ替えがなく、全般的に所得格差が物流格差につながる傾向にあります。