物流用語に強くなろう:
掲載日:21.07.07
スタイロフォーム(Styrofoam)
断熱材等に使用されている発泡プラスチック系の素材です。高い断熱性を持ち、冷凍・冷蔵倉庫の断熱材にも使われています。冷暖房のエネルギー消費を抑え、省エネルギーや温暖化防止にも貢献します。正式名称は「押出発泡ポリスチレン」です。スタイロフォームはダウ・ケミカル社(米国)の商品名です。
スタイロフォームは、ポリスチレンに発泡剤を混合し、連続的に押し出し成形して板状にしたものです。同じポリスチレンから作られるものに、発泡スチロールがあります。ポリスチレンを発泡させて粒状にしたもので、正式名称を「ビーズ法発泡ポリスチレン」と言います。つまり、スタイロフォームと発泡スチロールは、同じ材質(ポリスチレン)を異なる製法で作ったものという関係になります。
スタイロフォームの熱伝導率(熱の伝わる速さ)は0.022W/m・K(厚さ1mの物質の両面に1℃の温度差があるとき、1㎡を通して1秒間に伝わる熱量。数字が小さいほど熱伝導率が低く、断熱効果が高いことを表します。)です。発泡スチロール(0.040)の半分であり、非常に熱を伝えにくい性質を持っています。
これは製造過程で注入されるガスが、外気との温度差に対してクッションの役割を果たしているためです。さらに、ガスが気泡膜を通過する速度が非常に遅いため、長期に亘って温度を保つことができます。建物などの断熱材として利用されています。また、形を加工して保冷剤として使用される例もあります。マイナス50℃まで使用可能です。