物流用語に強くなろう:
掲載日:20.01.22
緊急制動装置(緊急制動灯)
時速50km以上で走行中に急ブレーキをかけた際や、ブレーキ・アシストが作動するような急ブレーキ時などに、後続車との衝突を抑制するため、ストップランプが自動的に点滅、あるいはハザードランプが通常の約2倍の速度で点滅する装置です。
2008年にダイムラーが採用し、日本でも同年に保安基準が制定されました。
フラッシング・ブレーキ・ライトとも言いますが、国内トラック・バスメーカーは、エマージェンシー・ストップ・シグナルまたはその頭文字をとってESSの名称を使用しています。
また、ESSとよく似ている名前でEDSSがあります。これは、ドライバー異常時対応システム(Emergency Driving Stop System)といって、ドライバーの健康状態が急変し、運転操作の継続が困難になった際などに、ドライバー自身や添乗員、もしくは乗客がスイッチを押すことで徐々に速度を落として停止するという非常ブレーキシステムです。速度を落としながらブレーキランプやハザードランプ、ホーンを作動させて周囲に注意を促しながら停止します。バスなどで近年複数発生している走行中のドライバーの健康状態が急変したことによる事故の対策として、注目されています。