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掲載日:19.11.06

RFID/国内市場はまだ鈍く~2020年に5円は達成見込み

 矢野経済研究所は、2018年のRFIDソリューションの国内市場規模が383億円(前年比106.2%)で、国内需要はまだ限定的であるとした分析結果をまとめました。
 RFIDソリューションは、RFタグなどのサプライ品、リーダー・ライターや製造・加工用機器などの関連機器、およびアプリケーションソフトから構成されます。国内市場規模383億円の内訳は、サプライ品113億円、関連機器124億円、ソフト146億円です。RFタグは主にアパレル産業で採用され、中国や東南アジアを中心に展開しており、国内需要はまだ限定的です。RFタグの価格自体は大幅に下落しましたが、関連機器やソフトを含めると初期投資がかなり必要となるため、物流業界での導入の動きはまだ鈍いとしています。
 なお、国内のUHF帯のRFタグの価格は「20年に5円」は達成できる見込みですが、「25年に1円」は不透明としています。
 アパレル向けの低価格汎用RFタグは、今後も着実に拡大するとみられます。その一方、汎用RFタグでは対応が難しい用途向け高機能型RFタグの実用化に向けた動きも活発化しています。今後は国内需要も期待されることから、23年の国内市場規模を516億円と予測しました。金属対応やランドリーRFタグ(耐寒性があり、洗濯機や乾燥機への耐久性が強く、貴重な衣類や洗濯物の紛失防止に使用される)など高機能RFタグが市場をけん引するとみています。